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JPY
Abstract
日本においては脳死ドナー不足から,生体肺移植が脳死肺移植に先行した.2010 年に臓器移植法が改正され,日本においても小児脳死ドナーからの臓器提供が可能となった.しかし,小児脳死ドナーからの肺移植は実現していない.2012 年11 月現在,日本で行われた肺移植279 例(脳死肺移植154 例,生体肺移植125例)のうち16 歳以下の小児例は31 例(11.1%)であった.うち29 例は生体肺移植であり,脳死肺移植を受けた小児はわずか2 例であった.その2 例も大人の脳死ドナーからの脳死両肺移植が施行された.小児肺移植自験例は20 例であり,全例が生体肺移植であった.両側生体肺移植が10 例,片側生体肺移植10 例で,人工心肺下に手術を行った.5 年生存率は77.4%であり,国際心肺移植学会レジストリー報告の約50%よりも良好であった.生体肺移植が小児患者に有用であることが明らかとなったが,生体ドナーがみつからない小児患者のために,脳死肺移植のさらなる発展が待たれる.
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