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JPY
Abstract
小児の慢性腎不全患者に対する治療は成人とは明らかにゴールが異なり,より健常児に近い成長・発達を促し,将来の社会適応を可能とする点で,腎移植治療が治療の第一選択と考えられている.近年,新規免疫抑制剤の導入や術後管理の進歩に伴い,急性拒絶反応の抑制に関しては有意な改善を認める.また,中長期の治療成績にも大きな改善がみられ,移植後の身体成長やQOL の向上にも影響している.とくに低体重乳幼児における移植成績の向上は目覚ましく,その成績は年長児に匹敵あるいはそれを凌駕するものとなっている.また,従来禁忌とされていたABO 血液型不適合間移植や下部尿路に重篤な障害を有する患児に関しても計画的な術前術後管理を行うことにより良好な成績が得られている.一方,移植腎機能喪失理由としてもっとも頻度が高い慢性拒絶反応に関してはいまだ有効な治療方法は確立されておらず,その克服は今後の重要な課題である.加えて思春期の患者のnon-adherence や成人施設への移行など小児特有な問題へも目を向ける必要がある.
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/content/article/0039-2359/244100/919