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JPY
Abstract
多臓器移植は世界的には小腸・肝移植を中心にこれまで約1,500 例が行われており,近年の報告では小腸・肝移植後の1 年,5 年,10 年におけるグラフト生着率は62%,45%,36%とされる.小児の多臓器移植では,先天性の要因による短腸症候群や腸管蠕動障害とその後の経静脈栄養管理による肝障害が背景病態となっており,炎症性腸疾患や後天性虚血性疾患を中心にした成人の疾患背景とは異なる.成長段階の小児では小さな腹壁容積も多臓器移植の技術的な問題になっている.わが国では2011 年の登録報告で,小腸移植20例のなかに1 例の多臓器移植例が含まれた.生体移植を中心に展開したわが国の移植医療も,臓器移植法の改正を機に脳死移植の増加や,臓器配分のルール改訂を経てようやく多臓器移植の下地が整備されつつある.
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