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生活習慣病とトランスポーター―コレステロール動態を中心に
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JPY
Abstract
現代人における食生活の欧米化は食事からの脂質摂取量の増加を招き,肥満や脂質異常症の増加の原因となっていると考えられている.生体内における脂質恒常性の破綻が脂肪肝や糖尿病,動脈硬化など,生活習慣病を含む各種疾患と密接に関係していることは周知の事実である.このような疾患の予防・治療において血中コレステロールレベルの適切な管理が重要であると考えられており,コレステロールの全身動態を制御する分子機構の解明が精力的に行われている.当初,細胞膜構成成分のひとつであるコレステロールは受動的に細胞膜を通過するといわれていたが,今世紀に入ってからの研究進展に伴い,コレステロールの輸送を担うトランスポーター群が見出されてきた.本稿では脂質動態にかかわるトランスポーター群について概説した後,細胞内へのコレステロール吸収を担うNiemann-Pick C1-like 1(NPC1L1)をはじめとしたNPC 関連蛋白質群および細胞外へのコレステロール排出を担うATP-binding cassette G5(ABCG5)/ABCG8 に焦点を当て,その生理的役割と疾患・治療との関連性について記述する.
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