No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
肝細胞毛細胆管側膜に発現するABC トランスポーターのひとつであるbile salt export pump(BSEP)は毛細胆管側膜を介した胆汁酸輸送を担っており,肝細胞から胆汁中への胆汁酸排泄を促す.胆汁中への胆汁酸排泄は胆汁流形成の主要な駆動力であるため,BSEP 遺伝子の変異や種々の肝疾患に伴い,BSEP が機能低下した場合には肝内胆汁うっ滞という胆汁流の形成不全が惹起される.肝内胆汁うっ滞に対しては現在までに内科的療法は確立しておらず,症状が慢性化した場合には肝移植が唯一の治療法となる.本稿では,はじめにBSEP と肝内胆汁うっ滞について概説した後,著者らの最近の成果を交えながらBSEP の機能低下,すなわち肝内胆汁うっ滞の病態発症機構に関する知見を紹介し,肝内胆汁うっ滞の薬物治療の可能性について考察する.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/245010/30