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JPY
Abstract
PD-1 はCD28 およびCTLA-4 と高い類似性を有するⅠ型膜蛋白質であり,活性化されたT 細胞,B 細胞および骨髄系の細胞に発現する.リガンドであるPD-L1 あるいはPD-L2 と結合することにより,これらの細胞の機能を抑制し,自己免疫応答,感染免疫応答,腫瘍免疫応答,移植免疫応答など,さまざまな免疫応答を制御することが明らかとなっている.近年,PD-1 およびPD-L1 に対する阻害抗体が抗腫瘍薬として開発され,アメリカおよび日本において治験が開始されている.これまでの治験で高い抗腫瘍効果を示していることから,国内外において高い関心を集めている.また,慢性ウイルス感染症をはじめとした感染症に対しても,PD-1 阻害剤の利用が検討されている.一方,PD-1 の機能を増強することにより,自己免疫や臓器移植における移植片拒絶の治療につなげる試みもはじまっている.このように,PD-1 の機能を制御することにより,さまざまな免疫関連疾患を克服できると期待されている.
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