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JPY
Abstract
セマフォリンは神経発生における神経ガイダンス因子として同定された分子であるが,血管新生,癌の進展,免疫,骨代謝などの種々の活性をもつことが近年明らかになっている.8 つのサブクラスのうち,クラスⅡ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅶ型は免疫グロブリン様ドメイン(Ig 様ドメイン)をもち,免疫グロブリン様受容体ともよばれ,免疫学的活性を有する.アトピー性皮膚炎(AD),鼻炎,喘息などの種々のアレルギー性疾患におけるセマフォリンの神経学的・免疫学的関与が明らかにされつつあり,また多発性硬化症においてはインターフェロンβ治療抵抗性とSema4A の相関が,患者血清を用いた研究で示されている.さらに骨代謝においては,セマフォリンが骨吸収抑制と骨形成の両方へ関与していることから,骨粗鬆症治療のあらたなターゲットとして期待されている.このようにセマフォリンを標的とした診断治療への応用のための血清測定のキット化,および作動薬・阻害薬の開発が現在進行している.
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