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JPY
Abstract
フローサイトメトリー技術の進歩により,多数の細胞表面抗原を同時に解析し,均一なフェノタイプの細胞集団を分離することが可能となった.表面抗原の発現パターンを用いて系統特異的前駆細胞集団を純化し,それらの階層的位置関係を明らかにすることで,造血幹細胞を頂点とした造血のヒエラルキーが理解されるようになり,造血システムの研究は飛躍的に進歩した.さらに,この技術が白血病をはじめとした造血器悪性腫瘍においても応用されることで,ごく少数の腫瘍性幹細胞が自己複製能と限定された分化能を保持しながら病態を形成しているという,白血病幹細胞の概念を生み出すに至った.現在,白血病幹細胞分画の生物学的特徴について詳細な解析が行われ,白血病の発症メカニズムの解明が試みられている.また,正常造血幹細胞と白血病幹細胞の網羅的遺伝子発現解析により得られた細胞表面抗原の発現パターンの相違に着目し,抗体創薬を中心として臨床への応用研究が行われている.
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/content/article/0039-2359/245120/1025