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JPY
Abstract
造血器腫瘍細胞の同定は光学顕微鏡による形態学的検査が基本であるが,腫瘍細胞が発現しているさまざまな抗原をフローサイトメトリー(FCM)で検出することによって腫瘍細胞の解析が可能である.FCM の利点として,迅速に結果が判明すること,再解析が可能であること,結果が定量的であること,クロナリティーを判定できることがあげられる.このためFCM は造血器腫瘍の診断や治療効果判定に必須の検査法であり,現在広く用いられている.骨髄やリンパ節生検検体が材料として一般的であるが,針生検検体や体腔液など微少検体においてもFCM による評価が実用化されてきている.検査する抗体の種類を絞り,染色を工夫するなどして少ない検体でも検査可能である.内視鏡下針生検や体腔液穿刺などは比較的低侵襲性であり,患者の負担も少ない.細胞診や病理組織検査が一般的に行われるが,時間を要すること,形態学的に鑑別が困難なことがしばしばある.FCM を組み合わせることにより疾患の早期診断・早期治療に結びつき,日常診療において有効である.
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/content/article/0039-2359/245120/997