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JPY
Abstract
わが国の虚血性心疾患の死亡率は諸外国と比較してもきわめて低く,年齢調整死亡率は1970 年以降,男女ともに低下傾向が続いている.一方,虚血性心疾患の発症率も諸外国と比べれば低いものの,国内の観察研究において年齢調整発症率が増加傾向にあるという報告が散見されており,その傾向には男女差・地域差があることを示唆する結果となっている.また,虚血性心疾患の危険因子のなかで,高血圧・喫煙については改善あるいは不変である一方,脂質異常症・糖尿病・肥満の保有率が上昇しており,欧米型のリスクパターンに推移しつつあることが明らかになっている.危険因子への曝露から発症までにはタイムラグが生じることを加味すると,将来的に虚血性心疾患の発症率がさらに上昇することが懸念されるため,今後も虚血性疾患やその危険因子の推移を継続的に探索するとともに,発症予防に向けて,男女差・地域差を加味した危険因子対策の推進がよりいっそう必要であると思われる.
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/content/article/0039-2359/245130/1115