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細胞死が推進する上皮組織の維持・形成と移動―死してその先にあるもの
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JPY
Abstract
個体で起こる細胞死は,適切な時期と場所で細胞を取り除くことで,発生過程における組織を彫塑して個体の形づくりを行っている.一方で細胞死は除去や彫塑を必要としないさまざまな組織の形態形成過程においても観察される.近年の光学技術の発達によって,生きた個体のなかで細胞死が起こる一連の過程を観察することが可能となったことをブレイクスルーに,組織形成における細胞死の生理的役割に関する研究が急激に進んだ.細胞死のライブイメージングによって,死にゆく細胞と周辺細胞との時空間的な相互作用が解析可能となり,人工的・遺伝学的な死細胞数の操作から細胞死のあらたな役割が提示された.細胞死は不要な細胞を除去するというだけではなく,周辺細胞の増殖を受けて組織全体の細胞数を調節する役割や,接着する隣接細胞との相互作用によって張力を発生させるなど,より積極的な方法で組織の恒常性を維持し,組織形成を推進していることが明らかになってきた.
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/content/article/0039-2359/246050/385