No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
神経変性疾患の病態の根幹は神経細胞死である.これまでの解析で,遺伝的・環境的な要因で凝集しやすい蛋白質がつくられることが多くの神経変性疾患の最初のステップとなっていることが示されてきた.遺伝性神経変性疾患のひとつのカテゴリーであるポリグルタミン病の解析から,細胞内の主要なATPase であるVCP の発症への関与が明らかになり,続いて,VCP 内の一アミノ酸置換が優性遺伝性の前頭側頭葉型認知症を伴う疾患や筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因となっていることが明らかになった.このような疾患誘導性VCP ではATPase 活性が亢進していることが判明し,ATP の消費の亢進が神経変性疾患に関与している可能性が推測された.本稿ではこれまでの神経変性疾患での細胞死研究の知見を紹介するとともに,ATP の減少を抑制することで細胞死を抑制する“細胞保護療法”の可能性について議論する.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/246050/449