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JPY
Abstract
人を対象とする研究においては,研究者の研究倫理に関する理解に加えて独立した倫理審査委員会による審査が倫理性の担保に不可欠である.よりよい研究倫理審査のためにはまず個々の委員が国際的な規範や日本では行政指導としての意味合いを有する倫理指針を理解することが基本となる.倫理性の評価のためには,インフォームドコンセント,リスク・ベネフィット評価,対象者の選択などに注意を払わなければならない.とくに,インフォームドコンセントが得られただけではどのような研究も可能なわけではないことの理解が必要である.また,研究倫理審査委員会は自主的に設置されてきた経緯があるが,今後はとくに運営経費の点から,事業としての体制整備,機能の分担,事務局の充実化などが必要と考えられる.倫理審査委員会相互の交流活発化などを介して個々の倫理審査委員会が個々の役割をよりよく果たせるような状況が成熟することが望まれる.
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/content/article/0039-2359/246080/565