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DPC導入と外来抗がん剤治療の変化―1日定額払いによる“外来シフト”はあったのか
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JPY
Abstract
DPC/PDPS とは,急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度で,在院日数に応じた1 日当りの定額報酬を基本としている.1 日定額払いとしたことで,高額な抗がん剤治療を行うと病院の持出しになるため,いわゆる“外来シフト”が起こり,外来抗がん剤治療が普及したとされる.しかし,国の公表資料・データから判断するかぎり,こうした事実は確認できなかった.むしろ,がんの化学療法を不便な入院ではなく通院しながら外来で受けたいという患者・家族のニーズに医療技術が追いついてきたことが大きい.さらに,2002 年度の診療報酬改定で新設された外来化学療法加算において2004 年度に一定の要件が撤廃されたことに加えて,その後の加算の増額が背景にあると推測される.しかし,外来抗がん剤治療も万能ではなく,入院適用の可否や一定のリスクマネジメントが求められる.また,経済的負担による受診抑制や拡大する地域間格差の解消,さらには医師の犠牲的な貢献をいかに診療報酬で手当てするかも今後の課題である.
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