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JPY
Abstract
原発不明癌(CUP)は,“あらゆる診察や検査によっても原発巣が同定できない転移性腫瘍”と定義され,癌全体の1~5%を占めている.一般的にCUP は予後不良であり,今日の優れた診断技術をもってしても原発巣の特定には限界があるため,検査に時間を費やすあまりに治療の機会を逸してしまうこともある.したがって,必要十分な検査を迅速に行いながらも,原発巣特定の見込みが少ないと判断したときには,原発不明癌として速やかに治療を行うことが重要である.CUP には予後良好のsub group があり,この群に対しては特異的な治療により効果を期待できる.一方,予後不良群に対する標準治療は現在までに確立していないが,一次治療としてはプラチナ系薬剤とタキサン系薬剤の併用療法がもっとも頻用される.医療スタッフは,外来で安全にCUP 症例に対する化学療法を施行するため,血管外漏出や過敏反応などのリスクを十分に認識したうえで,有害事象の予防法と発生時の対応について十分把握しておくことが重要である.
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