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選択的エストロゲン受容体モジュレーターの臨床使用における特性
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JPY
Abstract
わが国における骨粗鬆症治療経口薬としてもっとも頻用されているのがビスホスホネート製剤で,ついでエストロゲン受容体モジュレーター(SERM)である.SERM はエストロゲン受容体にリガンドとして結合してエストロゲン様作用を発現するが,性ホルモンではなく,新規化合物である.NIH により骨強度評価指標として骨質の概念が取り入れられたが,臨床的に骨質の改善作用の存在をはじめて示したのがSERM である.また,服用時の制限がなく,利便性に優れ,服薬コンプライアンスが良好な薬剤という特徴をもつ.ホットフラッシュさえなければ若い患者にも使用可能で,なおかつ高齢者にも忍容性がよい薬剤である.ラロキシフェン(RLX)のMORE,CORE,RUTH 試験に加え,バゼドキシフェン(BZA)の登場により301-WW 試験とそのサブ解析結果が報告され,SERM のあらたなエビデンスが集積しつつある.今後も新薬の登場が予想されるが,SERM は有効性や安全性,利便性に優れたバランスのよい薬剤であることから,骨粗鬆症治療薬のベースとなる薬剤として定着しつづけるものと思われる.
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