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神経障害性痛に対するリハビリテーション―運動療法を中心に
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JPY
Abstract
神経障害性痛に対するリハビリテーションについて運動療法を中心に述べる.複合性局所疼痛症候群(CRPS)に代表される神経障害性痛において,動かすことの重要性は以前から指摘されている.運動機能が改善していくと痛みを含めたいろいろな症状の軽減が相乗的に得られていく.したがって,運動療法は重要な治療のひとつとなっているが,強い痛みのために十分に施行できないことが多いのも現状である.運動療法を開始する前に,またよい効果を引き出すために,患者の意欲の向上,医師と療法士との連携,疼痛緩和治療との併用や二次的に生じる異常な運動や姿勢を検討しなければならない.最終目標は機能の回復,ADL の向上となる.運動療法は疼痛緩和治療と併用すべきであり,なかでも神経ブロック治療は有用と考える.運動療法にエビデンスが得られた手法はないが,関節可動域(ROM)の改善ばかりにとらわれず,機能的動作を獲得する手法が薦められる.近年,脳の再構築を促すニューロリハビリテーションが注目され,運動イメージを介入させる研究が進んでいる.痛みに対するリハビリテーションにおいて今後の進歩が期待される.
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