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RNA biologyからみた神経変性疾患の病態機序(3) ノンコーディングRNAと神経変性疾患
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JPY
Abstract
近年,ヒトゲノムから従来の予想をはるかに超えるRNA が転写されていることが明らかとなった.その大半は蛋白質をコードしないノンコーディングRNA(ncRNA)であり,わずか20 塩基程度のマイクロRNA(miRNA)から何十キロ塩基にも及ぶ長鎖ncRNA まで,その内訳は多種多様である.これらncRNA の機能の多くは未解明であるが,一部のmiRNA は神経細胞の発生・分化や機能維持に必須であることが明らかにされ,神経変性疾患の病態においても積極的な役割を果たしていると考えられる.一方,神経・筋疾患に多く認められるリピート病の一部においてはノンコーディング領域にリピート配列の異常伸長が生じており,RNA レベルでの毒性の関与が示唆されている.また,リピート領域におけるアンチセンス鎖の発見もあいついでおり,長鎖ncRNA を介したあらたな病態機序が提唱されている.今後も神経変性疾患におけるこれらncRNA の重要性が明らかになるものと期待される.
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