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JPY
Abstract
わが国の高血圧患者は推定で4,000 万人に上ると考えられているが,近年は有効かつ安全な降圧薬の開発・普及により以前より比較的安定した降圧が得られ,高血圧診療は格段の進歩を遂げている.しかし,その一方で高血圧の原因のほとんどが本態性高血圧症(EH)と考え,安易な薬物治療が選択されていることも多い.血圧を下げることだけではなく,まずはその病態の本質を見極め,治療戦略を練ることが重要である.とくに二次性高血圧は診断が遅れ不適切・不十分な降圧療法が続くと,高血圧の重症化はもとより心・脳血管障害のイベント,腎硬化症による慢性腎臓病・末期腎不全といった不可逆的臓器障害を招く可能性がある.このなかで原発性アルドステロン症(PA)はその代表格として,近年盛んなスクリーニングにより頻度の高い疾患と考えられるようになった1).高血圧患者の5~10%程度2),治療抵抗性高血圧患者の20%は本症と考えられている3).おもな病型はアルドステロン産生腺腫(APA)と特発性アルドステロン症(IHA)であるが,とくに前者は手術加療により治癒可能な疾患として,そして一方で血圧・臓器障害が重症化しやすく診断が急がれる病型として重要である.本稿では,その手術療法の対象となるAPA の診断法と治療の適応・意義について述べる.
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