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JPY
Abstract
PM2.5 の健康影響は,1990 年代に相次いで報告されたアメリカでのコホート研究によって注目されるようになり,総死亡,死因別死亡(循環器,呼吸器など)のほか,入院,救急受診,虚血性心疾患などの心血管イベントの発生,不整脈,心拍数の変動,虚血性の症状出現,肺機能の低下といった,幅広い健康影響のエンドポイントによる研究結果が報告されている.その対策の一環として,アメリカ,WHO,EU,日本で環境基準(WHO はガイドライン)が設定されているものの,より低い濃度レベルでの健康影響の有無については,依然十分に明らかにはなっていない.PM2.5 の健康影響は世界の疾病負担研究(GBD)2010 によれば,世界中で310 万人の死亡,疾病負担の3.1%に寄与し,世界の人びとの健康に影響を及ぼす上位10 要因に含まれているうえ,世界銀行は開発途上国で進む急速な都市化が急速かつ調和がとれないまま進むと,さらにPM2.5 の大気環境レベルが悪化すると予想している.今後も公衆衛生上のグローバルな課題として,社会全体でこの問題に取り組んでいく必要がある.
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