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JPY
Abstract
大気中を浮遊する粒径2.5μm 以下の微小粒子状物質(PM2.5)は,さまざまな燃焼,とくに化石燃料やバイオマス燃料の人為的な燃焼を発生源とする場合が多く,それらに含まれていた炭化水素や金属,その酸化物や不完全燃焼成分,イオンなど,非常に多くの物質の集合体である.多様な成分には有害物質も含まれていること,さらに,大きな粒子と比較し,吸気により細気管支や肺胞へと達しやすいことから,その健康影響が懸念されている.疫学的に大気中のPM2.5 濃度の上昇と相関し,増加・増悪をきたす健康影響として,全死亡率,呼吸器系や循環器系の疾患による死亡率,それらの疾患の増悪が指摘され,なかでも気管支炎や気管支喘息の増悪,アレルギーにかかわる疾患や症状の増悪などがあげられている.本稿では,PM2.5 が感受性が高いと考えられる呼吸器系・循環器系に影響をきたす機序について紹介し,著者らの実験データも交えて概説する.
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/content/article/0039-2359/247080/684