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JPY
Abstract
一酸化窒素(NO)は,細胞内Ca2+濃度上昇を引き起こす刺激や細菌感染により産生される.これらはNO 合成酵素の活性化が起こる状況を意味する.産生されたNO は多彩な生理作用を示し,その多くは可溶性グアニル酸シクラーゼ-cGMP 経路の活性化によるものであると考えられてきた.しかし,NO やNO と活性酸素の反応生成物である活性窒素種(RNS)は非常に反応性に富む物質であり,その作用点は核酸,脂質,および蛋白質と多岐にわたる.とくに,NO/RNS 修飾アミノ酸同定法の大きな進歩により蛋白質の特定のアミノ酸残基のNO/RNS による可逆的修飾反応が蛋白質の活性を大きく変化させること,さらに,NO/RNS 標的蛋白質の多くが細胞死の制御にかかわり,とりわけAlzheimer 病やParkinson 病といった神経変性疾患の病態と深く連関していることがわかってきた.NO/RNS 標的蛋白質は,これらの神経変性疾患の病態解明の鍵を握っている可能性がある.
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/content/article/0039-2359/247090/764