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酸化ストレス制御によるレドックスシグナルの維持―とくに一酸化窒素(NO)によるシグナル伝達とその制御機構
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JPY
Abstract
呼吸により取り込まれた酸素は,おもにATP と活性酸素種(ROS)などの産生に用いられる.慢性肉芽腫症や甲状腺ホルモン産生は生理的なROS の必要性を示す例であるが,老化や慢性疾患を含む多くの病態においてもROS が関与していることも広く知られている.生体は,反応性の高いROS の働きを限局させる消去機構を確立し,シグナルとしての強度と方向性を生み出しているようである.そのため,ROS 産生系と消去系の調和は生理活性の維持に重要であるが,破綻をきたすと病態の形成・促進機構に豹変する.一酸化窒素(NO)や硫化水素(H2S)の生理的な作用機序の解析から,シグナル伝達と制御に対する酸素の関与が明らかにされてきた.とりわけNO によるニトロシル化修飾を介したシグナル制御機構の解明は,その生理的な重要性を明らかにしたうえでROS やNO の無秩序な作用が引き起こす病態について明らかにし,あらたな治療戦略を提供している.
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