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活性酸素センサー分子の可逆的酸化によるシグナル伝達の制御
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JPY
Abstract
活性酸素(ROS)は細胞内の生体物質を酸化して傷害し,老化やさまざまな疾患の原因となることが古くから知られていた.しかし近年,ROS の生理的なシグナル伝達因子としての役割に注目が集まっている.細胞内にはROS に反応性が高く,敏感に酸化される蛋白質が存在しており,シグナル伝達を媒介するROS センサーとして機能していることがわかってきた.チロシンホスファターゼドメインをもつ蛋白質やチオレドキシンファミリー蛋白質はそれぞれ反応性が高く,酸化されやすいシステイン残基をもち,分子内でジスルフィド結合をつくるなどして可逆的に酸化される事例がいくつも知られている.蛋白質酸化に伴う酵素活性の不活化や蛋白質の構造変化に伴う分子間相互作用の変化などによって,刺激応答性のROS 産生を介するシグナル伝達の仕組みが分子レベルで明らかにされつつある.
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