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JPY
Abstract
細胞におけるエネルギー産生器官であるミトコンドリアは,酸化的リン酸化の過程で副産物としてスーパーオキシドを産生する.心筋細胞は心臓のポンプ機能の主体であり,エネルギー要求性が高くミトコンドリアが豊富であるが,心筋細胞におけるミトコンドリア由来酸化ストレスの制御の破綻は,フリーラジカル・活性酸素による細胞毒性から心機能障害を引き起こす.とくに心不全においては,心筋のミトコンドリア由来の酸化ストレスがミトコンドリアDNA を傷害し,ミトコンドリア機能を低下させ,さらに酸化ストレスを増加させるという悪循環を形成している.したがって,ミトコンドリア機能やミトコンドリア酸化ストレスの制御は心不全治療のターゲットとして重要である.近年,NADPH oxidase(Nox)が心筋における主要な酸化ストレスの産生源であり,さまざまな心疾患に深く関与していることが明らかとなった.とくにNox4 はミトコンドリアに局在しており,心筋リモデリングの発症・進展において重要な役割を果たしている可能性がある.
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/content/article/0039-2359/247090/879