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JPY
Abstract
血管内皮は血管の内側を覆うたった1 枚の細胞層であるが,さまざまな生理活性物質を産生・放出して血管機能制御に重要な役割を果たしている.近年,さまざまな血管内皮機能評価法が開発され,その臨床的意義が明らかになってきた.内皮機能検査や脈波速度により,動脈硬化危険因子と血管内皮機能障害の密接な関係が証明された.喫煙,高血圧,糖尿病,脂質異常症や加齢などの動脈硬化危険因子はいずれも,血管壁における酸化ストレス増加に寄与することが証明されており,その酸化ストレス誘導メカニズムを詳細に解明することは,臨床的視点に立脚した心血管疾患の新しい治療法開発に役立つ.酸化ストレスで血管平滑筋細胞から分泌されるサイクロフィリンA(CyPA)は血管内皮障害作用,血管平滑筋増殖作用,炎症促進作用を有し,動脈硬化を促進する.さらに,血漿中CyPA は動脈硬化指標として臨床的に重要なバイオマーカーであることが証明された.
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