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JPY
Abstract
赤血球は高濃度の酸素と鉄を含んでおり,酸化ストレスが生じやすい状況下にあるため,細胞維持には抗酸化システムが必須である.この抗酸化作用の中心はグルタチオンによるラジカルの除去であり,その反応に必要なグルタチオン還元系にかかわる酵素異常は溶血性貧血の原因となる.赤血球だけでなく,生体にとっても鉄は必須である一方で,毒性の強い元素であるため,生体内・細胞内の鉄の制御は厳密に行われている.生体における鉄利用の中心はヘプシジンであり,鉄の排出分子であるフェロポルチンの発現をコントロールすることにより,鉄の吸収・再利用を制御している.細胞内においてはIRE-IRP システムが鉄関連遺伝子の発現をコントロールし,細胞内鉄濃度のバランスを保っている.さらに鉄は,フェリチン,トランスフェリンなどの鉄結合蛋白質に格納され安全性が担保されているが,この保持能を超えた病的な鉄過剰状態に至ると遊離鉄が発生し,組織・臓器障害を引き起こす.
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