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炎症・酸化ストレスと発がん―鉄と炎症のあらたなリンク
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JPY
Abstract
がんは1981 年以降日本人の死因の第1 位を占めており,年齢調整死亡率はやや低下傾向にあるものの,死亡数は増加の一途をたどっている.こういう状況においては,がんの原因として万人に共通の基盤があると考えざるをえない.われわれは酸素なしで生きることはできず,それに伴って活性酸素が発生しており,また,その活性酸素を殺菌などにも利用している.こうした活性酸素のなかでもヒドロキシラジカルやその類縁化学種は反応性がきわめて高く,ゲノムの情報改変の原動力となる.感染性あるいは非感染性の炎症は酸化ストレスを増強する.また,体内過剰鉄はフェントン反応の触媒となるという意味から重要であり,しかも炎症と局所の鉄過剰はリンクすることがわかってきた.年2 回の瀉血ががん予防となるという趣旨の論文報告もあり,この領域におけるさらなる研究発展が望まれる.
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