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JPY
Abstract
2010 年の診療報酬改定で新設された“栄養サポートチーム(NST)加算:200 点/症例(週1 回)”は,当初急性期病床が対象となっていたが,2012 年の改定ではその適応が拡大され,慢性期病床であっても算定が可能となった.また,“栄養管理実施加算”が入院基本料に包含され,実質上基本的な栄養評価と管理がルーチン化された.医療の基盤を担う栄養管理が,このように診療報酬の加算として評価を受けたことはまさしく世界に先がけてのことであり,急激に進む少子高齢化や癌患者の増加を背景とするわが国の社会情勢から,栄養管理や栄養療法の効果を駆使し,子供から高齢者まで,すべての国民がどこででも,またいつまでもいきいきと生活できる社会体制の構築をめざそうとする明らかな意図があるように思う.そしてその次への対応として在宅診療を含めた地域連携へとその守備範囲を広げられるようにわれわれは努力していかねばならない.また,NST スタッフの職種に関しても実際の現場では医師,看護師,薬剤師,管理栄養士だけでなく歯科医師をはじめ臨床検査技師,運動療法士あるいはそのほか多くの職種がかかわっている.したがって,診療報酬の基準に縛られることなく,NST スタッフはつねに自己研鑽を積み,謙虚な態度でその活動を粛々と実践していくことが肝要であり,それが“NST 加算”および“栄養管理実施加算”の継続や活動の拡大につながるものと考えられる.
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