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JPY
Abstract
鼻粘膜は気道において最初に環境外来因子と接する部位であり,生体防御機構におけるファーストディフェンスラインとしてきわめて重要な役割を果たしている.なかでも気道上皮細胞は機械的なバリア機能だけではなくさまざまな外部の刺激に応じ,サイトカイン,ケモカインを放出することによって炎症のコンダクターとして働いていることが最近の研究によってわかってきた.とくにアレルギー炎症において気道上皮は肥満細胞や樹状細胞をはじめとした炎症細胞との間に綿密なサイトカインネットワークを形成し,積極的に病態の形成に関与するという報告があいついでおり,この分野における研究は黎明期を迎えている.近年,鼻粘膜上皮細胞から放出されるIL-33,TSLP,IL-25 が花粉症の発症や悪化に深く関与するという研究データが示されており,Th2 炎症を誘導する炎症細胞との相互作用の詳細も徐々に解明されつつある.本稿では,気道上皮由来のサイトカインが花粉症の病態形成にどのように関与するのか,著者らの研究結果も含め概説し,今後の展望についても解説する.
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/content/article/0039-2359/247120/1213