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JPY
Abstract
一部のがん治療について“規模の経済”が働くことが,大阪府立成人病センターがん予防情報センターの分析で検証されている.諸外国では“量的効果”仮説が実証的に分析されてきたが,こうした先行研究はわが国では少ない.そこで日本の病院から患者データを回収して,経皮的冠動脈形成術(PTCA)症例数と急性心筋梗塞(AMI)患者の医療成果との間に一定の相関があるかどうかを検証した.その結果は,病院レベルでは量的効果は観察されなかったが,医師については有意な量的効果が認められた.しかし,その関係は非線形であり,症例数が多いほど医療成果がよくなるのは一定の症例数までである.同様に,歯科医についても“齲蝕治療”において一定の量的効果が認められた.これに対して他の医師からの波及効果あるいは病院全体の“組織としての技術”の証拠は見当たらなかった.これは,わが国ではよい同僚やチームワーク,経験を積んだ指導者などからの外部効果は,症例数と従来無関係だったことを示唆するものである.
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