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薬物性肝障害の遺伝的素因―ゲノムバイオマーカーを用いた発症予測の可能性
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JPY
Abstract
薬物性肝障害(DILI)はまれな副作用であり,その多くが患者の特異体質によって発症すると考えられているため,発症の予防は困難であるとされてきた.しかし,その障害が重篤であり,肝移植や死亡例が認められること,医薬品の開発段階での中止や,市場からの撤退の主要な原因であることから,近年,欧米を中心に,多施設における発症患者検体の収集,さらにリスク因子の同定のためのコンソーシアムが結成された.その結果,ヒト白血球抗原(HLA)の特定のタイプや薬物動態関連遺伝子の一塩基多型が関連性の高いリスク因子として薬剤別に同定されている.一方で,同定されたゲノムバイオマーカーによる診断では感度,特異度,陰性的中率は比較的高いものの,発症率が低いこともあり陽性的中率は低く,臨床応用には至っていない.本稿では,DILI の遺伝的素因に関して論文報告を中心に紹介しながら,発症機序に関する考察も加えていく.
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/content/article/0039-2359/248010/11