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卵巣癌におけるPTEN/PI3K/AKT/mTORシグナル―mTOR阻害剤の現状と課題
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JPY
Abstract
卵巣癌は女性の癌死の原因として第5 位に位置づけられている癌であり,過去30 年間で5 年生存率は36~46%と改善は認められているものの,現在でも難治性悪性腫瘍のひとつである.その理由として,腹腔内臓器であるゆえ自覚症状に乏しく,約75%の症例で転移・播種を伴う進行癌として診断される点,症例によりさまざまな組織像・臨床像を呈する点,化学療法に対する抵抗性を獲得しやすい点があげられる.そのため分子標的治療薬をはじめとするあらたな治療戦略が求められている.卵巣癌においてはPTEN/PI3K/AKT/mTOR シグナルの異常が20~40%存在していると推定されるが,mTOR 阻害剤の臨床試験において効果は予想されたほどではなかった.本稿では卵巣癌の分類,それぞれのPTEN/PI3K/AKT/mTOR シグナル異常について述べ,mTOR 阻害剤の臨床試験から浮かび上がった課題について述べる.
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