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胃癌検診のあらたな展望―ABCリスク分類の役割も含めて
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JPY
Abstract
ヘリコバクター・ピロリ(以下,ピロリ菌)感染は胃癌発生の必要条件と位置づけられ,そのなかで進展した胃粘膜萎縮は高危険群である.胃X 線検査がわが国の胃癌検診に果たしてきた役割は大きいが,ピロリ菌感染と胃癌との関連が明らかになったことやピロリ菌感染率の急速な低下,上部消化管内視鏡検査の普及,さらに,ピロリ菌診療の保険適用の拡大により転換期を迎えている.簡便な血液検査であるABC 分類により胃癌リスク分類が可能であり,胃癌検診のgateway として活用すべきと考えられる.ただし,A 群のなかにピロリ菌感染持続者や感染既往者が混入しないように注意する必要があり,また,ABC 分類導入時には,その後の画像検査を含めたシステム構築が必須である.除菌による胃癌発生率低下が期待されるが,未感染者と除菌後例の胃癌リスクは異なり,除菌後も定期的画像検査は必要であり,国民総除菌可能時代においても胃癌検診は重要である.
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