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JPY
Abstract
生体内で重要な機能を果たす蛋白質は,紫外線によって酸化,脱アミド化,非酵素的糖化,異性化(アミノ酸のD-体化など)など,さまざまな影響を受けている.著者らはこれまでに,加齢性白内障のクリスタリンや眼の結膜,網膜,加齢性黄斑変性症に存在する凝集性蛋白質,さらに紫外線曝露の皮膚蛋白質中に,本来,生体内では合成されないはずのD-アスパラギン酸(D-Asp)が多量に存在することを報告してきた.D-Asp の生成は非酵素的ラセミ化反応の結果であり,これらの蛋白質では非酵素的糖化(AGE 化)反応も同時に生じていた.このような修飾を受けた蛋白質は不溶性の凝集性蛋白質であったことから,D-Asp の生成が引き金となり,蛋白質の構造異常→不溶化→相互作用変化→機能低下→疾患へと誘導されるのではないかと考えられた.本稿ではこれらの結果を紹介するとともに,最近著者らが開発した液体クロマトグラフィ質量分析(LC-MS)を用いた簡便・迅速なAsp の異性体分析法についても概説する.本法の確立により,短時間で多数の試料中のAsp 異性体の一斉分析が可能となった.
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