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JPY
Abstract
Mycobacterium avium complex(MAC)は環境中に普遍的に存在するため,活動性感染症でない患者の呼吸器検体から検出されることがしばしばあり,菌が検出されてもただちにその菌による感染症と診断できない.確定診断には診断基準を用いるが,基準を満たすには長期間を要するなど使いにくい点があった.2011 年からMAC 症の特異的血清診断が保険診療で行えるようになった.この血清診断は,患者血清中のMAC 壁抗原〔glycopeptidolipid(GPL)-core〕に対するIgA 抗体を螢光色素抗体法で測定する方法である.これまでの研究から,診断基準を満たす肺MAC 症に対する血清診断の感度は43~85%,肺結核やM. kansasii 症患者では抗体価の上昇はほとんどみられず,特異度はきわめて高いことがわかってきた.MAC 特異的血清診断を従来の診断基準とともに用いることによって,より簡便,迅速,正確なMAC 症診断が可能になることが期待される.
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