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非結核性抗酸菌症の外科治療―外科治療の適応と術式および術後の再燃・再発
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JPY
Abstract
現在,非結核性抗酸菌症(NTM 症)は全抗酸菌症の約30%を占めており,30 年前に比較し約6 倍に増加したといわれる.感染症であり,その治療は化学療法が基本であるが,薬剤の有効性に限界があり難治の症例も多くみられる.このような症例を対象に外科療法が選択されるようになり,患者数の増加とともに今後,手術症例の増加も予想される.しかし,その適応や術式に関して多くの呼吸器外科医のなかでとまどいがあり,いまだかぎられた施設で行われているのが現状と思われる.手術適応を簡略化すると,破壊性病変例,病状進行例,喀血持続例があげられる.術式に関しては解剖学的切除が基本にはなるが,残存病変を残さないことを前提に,切除範囲を縮小・拡大することも考慮すべきである.また,NTM 症に対する手術は術後の再燃・再発という問題を避けて通れない.術後の再燃・再発を予防するため,適応がある症例には早い時期での手術を行うこと,手術時までに菌量を減らしておくこと,できるだけ残存病変を残さないこと,が必要である.また,術摘出組織の菌培養陽性例に対しては,術後の化学療法の期間を延長するなど,より詳細な術後の経過観察が必要である.
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