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JPY
Abstract
植物の大麻(マリファナ)に含まれるカンナビノイドは,カンナビノイド受容体に作用することで精神神経作用などの生物活性を示す.同受容体の内因性作動物質として動物組織から最初に単離された分子は,多価不飽和脂肪酸のアラキドン酸とエタノールアミンが結合したアミド化合物であり,アナンダミドと名づけられた.体内にはアナンダミドのアラキドン酸鎖が種々の脂肪酸鎖に置き換わった分子種も存在し,合わせてN-アシルエタノールアミンとよぶ.このうち,パルミチン酸やオレイン酸のエタノールアミドはカンナビノイド受容体には働かないが,ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体PPARαと結合し,抗炎症・鎮痛・食欲抑制効果などを示す.アナンダミドを含むN-アシルエタノールアミンの生成や分解にかかわる酵素の遺伝子がつぎつぎと同定され,遺伝子欠損マウスの解析も進んでいる.これらの酵素は創薬のあらたな標的として注目されている.
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/content/article/0039-2359/248130/1003