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JPY
Abstract
スフィンゴミエリンは細胞膜脂質二重層を構成するスフィンゴ脂質であり,スフィンゴミエリン合成酵素によりセラミドにホスファチジルコリンからホスホコリンを転移することでジアシルグリセロールと同時に合成される.また,スフィンゴミエリンは加水分解酵素スフィンゴミエリナーゼによりセラミド産生の基質にもなる.これまで,スフィンゴミエリンはセラミド合成の基質として細胞死や細胞分化などのさまざまな細胞生理機能に関与したり,セラミドを介して他のスフィンゴ脂質に変換されることが報告されている.しかし近年,スフィンゴミエリンは細胞膜上に均一に存在しているのではなく,脂質マイクロドメインと呼ばれる特殊なドメインを形成しており,スフィンゴミエリン自体が細胞外刺激複合体の細胞内取込みや放出,膜受容体シグナル伝達の調節場として機能していることが報告されている.本稿では.スフィンゴミエリンとスフィンゴミエリン合成酵素の細胞レベルおよび固体レベルでの病態を含めた生理機能に関する知見を概説する.
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/content/article/0039-2359/248130/1084