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JPY
Abstract
ABC 蛋白質はATP 依存トランスポーターファミリーであり,その代表格であるMDR1 は脂溶性抗癌剤や生体異物を細胞外へ排出する.ヒト染色体上にはMDR1 と相同性をもつ48 のABC 蛋白質遺伝子がコードされており,そのうちの多くがリン脂質やコレステロールなどの膜脂質の輸送にかかわっていることが遺伝病の解析などから明らかになった.たとえば,ABCA1 はホスファチジルコリンとコレステロールを細胞外へ排出し,善玉コレステロールとして知られるHDL を形成する.また,ABCB4 はホスファチジルコリンを胆汁中へ排出する.これらのABC 蛋白質の作用メカニズムとして,基質を脂質二重層の内層から外層へ移動させるフロッパーゼ様活性なのか,基質を細胞外へ直接排出するエクスポーターなのか議論が分かれている.本稿では,ABC 蛋白質の生理的重要性と輸送メカニズムを紹介する.
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/content/article/0039-2359/248130/1151