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脂肪酸合成の量的制御と臓器脂肪酸組成の質的制御―SREBP-1cとElovl6
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JPY
Abstract
動物は丘にあがったときから,エネルギーを脂質という形で蓄積するシステムを飢餓からの生き残り戦略として,臓器脂質や脂肪細胞の機能として進化させてきた.脂肪酸合成系は転写因子SREBP-1c により量的に制御されている.メタボリックシンドローム病態で代表されるように,エネルギー過多では 肝をはじめとするさまざまな臓器でSREBP-1c が活性化して,脂肪酸トリグリセリドの蓄積とともにさまざまな脂肪毒性病態に関与する.一方,SREBP-1 の標的遺伝子と見出された脂肪酸伸長酵素Elovl6 は,鎖長という視点からみた臓器長鎖脂肪酸の組成を調節している.Elovl6 KO マウスの解析から,インスリン抵抗性,分泌不全,動脈硬化,非アルコール性脂肪肝炎,肺線維症など従来から肥満や脂肪蓄積病態が原因とされていた代謝性病態に,臓器脂質の量だけでなく質的管理という新しい理念や治療の視点を与えてくれる.
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