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JPY
Abstract
メタボロミクスとは代謝物全体の包括的解析を表す言葉であり,脂質を解析対象とした場合はリピドミクスともよばれている.メタボロミクスにおいてはその包括的分析を具体的に行う目的で質量分析法がよく用いられる.脂質はその脂溶性という性質から,質量分析においてもっとも測定の障害となる不揮発性の塩類などを溶媒抽出などにより容易に分離することが可能なため,質量分析による測定対象として非常に適していることがわかってきている.また,質量分析においては正確な分子量が測定できるため,多様な脂質分子種のレベルにおける正確な同定が可能である.脂肪酸鎖長や不飽和結合の数などを含んだ脂質分子種レベルでの正確な質的・量的な組織分布がわかりつつある.また,これらが遺伝子変異や病態により変化することが明らかになることにより,個々の脂質分子種の生理的役割やそれにかかわっている脂質合成・分解系の制御機構の詳細がつぎつぎと明らかになってきている.
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/content/article/0039-2359/248130/1205