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JPY
Abstract
細胞膜に豊富に存在するスフィンゴミエリンやスフィンゴ糖脂質に由来する脂質メディエーター,スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)は,5 種のS1P 特異的G 蛋白質共役型受容体を活性化して,多彩なシグナル経路に共役する.標的細胞におけるしばしば複数のS1P 受容体の発現と相まって,S1P による複雑な細胞機能の制御を可能にしている.S1P シグナル系の主要な標的は血管系と免疫系であることが明らかになってきた.血管系では血管形成,障壁機能の維持,血管障害に対する防御などにかかわる.免疫系においてはリンパ球の体内循環・活性化・分化や,マクロファージ系細胞の機能の調節により,免疫機能の生理的調節,炎症応答ならびに骨代謝調節に関与する.多発性硬化症に対する治療薬FTY720 が開発されたのを皮切りに,さまざまな免疫・炎症性疾患を標的としたS1P 創薬研究が活発に展開されている.
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/content/article/0039-2359/248130/995