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大規模災害時に慢性透析をいかに維持するか―東日本大震災に学ぶ透析災害対策
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JPY
Abstract
東日本大震災学術調査により,慢性透析医療は災害に弱く,透析患者は災害弱者であることが改めて浮き彫りにされた.今後予想される大規模災害において,慢性維持透析における被害を最小限度に食い止めるためには,透析施設の自助努力と地域自治体で行う共助の態勢を整えることが大切である.各透析施設は大型機械の防振対策,フレキシブルチューブの使用,患者ベッド,ベッドサイドコンソールのロック方法などの防災対策を徹底する必要がある.地域においては,電気・水道,燃料などのライフライン障害が長期化した場合にどのような慢性透析治療を展開するのか,急性腎障害が多発した場合どのように役割分担するのかなど,平時から計画しておくべきである.透析患者は災害時,身体的・精神的ストレスから心血管系事故を起こしやすい状態にある.平時から災害時の自己管理の要点,遠隔地での透析治療の可能性などについて理解させ,適切な降圧処方を行うことが重要である.
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