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JPY
Abstract
炎症性腸疾患は腸管免疫の異常により発症すると考えられており,その病因・病態解析が進められている.炎症性腸疾患症例のゲノム全領域関連解析(GWAS)により,疾患特異的な遺伝子の解析が進んでいる.ヒトの腸管免疫を理解する一手法として腸管から各細胞を単離して機能を解析する方法があるが,手技上の問題,個体差などによりマウスの解析と比較すると,いまだ解析は発展途上である.しかし近年,腸管の免疫系細胞の機能解析が進み,マウスで解析された各細胞のカウンターパートの探索が進んでいる.CD103+樹状細胞,CD14+マクロファージ,Th17 細胞を誘導するCD14+CD163low細胞などがヒト腸管より単離され解析されている.また,腸内細菌と腸管免疫に関する研究が進み,偽膜性腸炎や潰瘍性大腸炎に対して糞便移植による治療が試みられている.本稿では著者らの最近の知見と,現在のヒト腸管免疫の知見を概説する.
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/content/article/0039-2359/252010/133