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ヒト末梢血濾胞性ヘルパーT細胞サブセット―解析と臨床への応用
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JPY
Abstract
◎濾胞性ヘルパーT(Tfh)細胞は,抗原特異的な抗体反応の誘導に中心的な役割を果たすCD4+T 細胞である.正常な抗体反応の誘導には適正なTfh 細胞による反応が必要であり,過剰でも不足でも問題を引き起こす.Tfh 反応が過剰になると自己抗体産生による膠原病を引き起こす一方,Tfh 反応が不足すると感染症やワクチンにおける抗体反応の低下や欠失の原因となる.したがって,ヒトにおけるTfh 細胞の分化メカニズム,Tfh細胞の機能の解明はこれらの病態の解明に必須である.Tfh 細胞は二次リンパ組織内に存在するが,ヒト末梢血内に存在するCXCR5+ヘルパーT 細胞とリンパ組織内Tfh 細胞との関係が最近の研究で徐々に明らかになってきた.現在では末梢血CXCR5+ヘルパーT 細胞は,血液内に存在するTfh 細胞(あるいはそれに関連した細胞)のメモリー細胞であると広く認識されるようになった.さらに末梢血メモリーTfh 細胞は,表現系や機能の異なるいくつものサブセットで構成されていることが明らかになった.本稿では,Tfh 細胞の概説の後,ヒト末梢血でみられるメモリーTfh 細胞がどのようなサブセットで構成されているか,その解析がどのようにヒトでの病態の解析に役立つかを中心に解説したい.
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