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JPY
Abstract
◎ワクチンは歴史上もっとも成功した医療技術であり,現在もさまざまな感染症の発症や重症化を防いでいる.一方で,HIV や結核,マラリアをはじめ,多くの重要な感染病原体に対するワクチンがいまだ開発されていない現状を打破すべく,ワクチン開発研究はあらたなイノベーションの時代を迎えようとしている.その鍵となる技術のひとつがアジュバントである.アジュバントは古くから知られているが,その自然免疫応答の活性化がワクチンの十分な効果を発揮するために必須であることが示されて以来,多くのあらたなアジュバントの開発やメカニズムが知られるようになった.そのため,より有効で,安全なアジュバントの分子設計が可能になりつつある.加えて新規のデリバリーシステム・抗原発現様式など,さまざまな技術を用いた新しいワクチンの開発も積極的に行われている.これからのワクチンは感染症のみならず,がんやアレルギー,さらには神経変性疾患や生活習慣病などの疾患を予防・治療できる可能性を有している.
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/content/article/0039-2359/252010/97