No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
◎生殖細胞系譜は次世代に遺伝情報を伝達する役割を担う細胞系譜である.その起源は雌雄ともに始原生殖細胞(Primordial germ cells:PGCs)であり,その発生過程で体細胞系譜への分化抑制,潜在的多能性の再獲得,そしてエピゲノムリプログラミングが起こる.これらの現象はPGCsに特徴的であるが,その分子機構および生物学的意義については不明な点が多い.本稿では,マウス多能性幹細胞からエピブラスト様細胞を経てPGC様細胞を誘導する体外培養系について詳説する.本培養系で誘導した雌雄のPGC様細胞はそれぞれ卵母細胞と精子へと分化し,次世代の個体発生に寄与することが示された.この培養系を利用し,PGCs運命決定および発生機構の解析を行った結果,T,Blimp1,Prdm14などの遺伝子の寄与が明らかとなった.最後に,これまでマウスにおいて蓄積された知見からヒトPGCsの体外培養系を用いた誘導についても展望する.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/252030/260