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JPY
Abstract
◎21世紀の新しい医療として,幹細胞を用いた再生医療が注目されている.幹細胞を用いた研究の多くが細胞を移植して治療する細胞治療を目的としているが,臓器そのものをつくりだせれば究極的な治療となりうる.そこで著者らは,心臓や膵といった実質臓器の再生をめざし,動物個体内でiPS 細胞由来の臓器を作出することを考えた.ニッチというコンセプト,胚盤胞補完法という技術を用いてラットiPS 細胞由来の膵を異種であるマウス個体内に作成することに成功した.さらに,この原理を大動物で試みた.健常ブタの胚細胞を膵欠損ブタの胚盤胞に注入すると,本来は膵をもつはずのないブタに膵が存在し,この膵が健常ブタ胚由来であることがわかった.目的臓器以外へのヒト細胞の分化を防ぐ方法も可能性を示すことができ,大型動物個体内でヒトの実質臓器を再生するといった,まったく新しい再生医療技術開発の可能性を探っている.
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/content/article/0039-2359/252040/315