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JPY
Abstract
◎インクレチン関連薬やSGLT2 阻害薬の登場によって,糖尿病におけるグルカゴンの役割が注目されている.グルカゴンを分泌するα細胞は分離して十分量を得ることが難しいうえ,細胞自体が小さく脆弱で,機能解析が困難である.また,グルカゴンを測定する際の検査値の信頼性の問題も指摘されてきた.しかし,近年の解析技術などの進歩により,グルカゴンを含めた膵島内ホルモン制御機構についてさまざまな知見が得られ,グルカゴンの研究は進んでいる.糖尿病の病態においてもっとも重要なのはグルコースによるグルカゴンの分泌制御機構と考えられる.これを理解するには,グルコースの膵α細胞に対する直接的作用,ホルモンや神経を介した間接的作用を考える必要がある.これについては,研究者間の一致もまだみられず,いくつかの仮説が提唱されている段階である.今後,グルカゴンについてさらに研究が進み,あらたな糖尿病治療へ発展することが期待される.
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